24卒向け! アクセンチュアの面接対策【内定者回答あり】

総合コンサルティングファームとしてできる業務の領域が広く毎年人気のアクセンチュア株式会社。この記事では過去3年にアクセンチュアの実際の面接で聞かれた内容をもとに、特徴、実際に内定者が回答した内容をまとめました。
【企業研究】アクセンチュアはどんな会社?
面接の対策をする前に、まずはアクセンチュアについて理解しましょう。
ここではアクセンチュアの選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。
アクセンチュアの企業概要
まずはアクセンチュアの企業概要をみていきましょう。
アクセンチュアの事業内容
アクセンチュアは「ストラテジー & コンサルティング」「インタラクティブ」「テクノロジー」「オペレーションズ」という4つの領域で事業を展開しています。
ストラテジー & コンサルティング…業界別・領域別コンサルティング専門的な業界知識や、アナリティクスを活用し、お客様の経営や事業の変革実現・成果創出等
インタラクティブ…生活をより便利に、より生産的でやりがいのあるものにするようなエクスペリエンスを設計し(Design)、具現化して構築し(Build)、コミュニケーションを通じて広め(Communicate)、ビジネスを継続的に支援する(Run)ことを可能にする、ビジネスコンサルティング、クリエイティブエージェンシー、テクノロジーコンサルティングの全ての要素を使ったコンサルティング等
テクノロジー…適切なテクノロジーを活用して、複雑かつ重大な課題に対応できる支援等
オペレーションズ…コスト削減、ガバナンスの強化、働き方改革の実現等
アクセンチュアの社風
アクセンチュアには「平等の文化」があります。男女・国籍問わず、成長意欲が高く自分で道を切り開いていける人物が多く在籍しているので、成長機会が多いとのこと。グローバル企業かつ、幅広い仕事を手がけられるアクセンチュアならではの社風です。
[引用元:https://www.accenture.com/jp-ja/about/company-index]
また、アクセンチュアといえば若いうちから裁量をもって仕事ができることが一つ特徴として挙げられます。社員インタビューでも、早いうちから他の企業ではできないような経験ができることをメリットとして語っています。
アクセンチュアは大きな組織ではありますが、プロジェクト単位やチーム単位で動くため、若いうちから新しいことをスピードと裁量権を持って経験できます。若いうちから1人でお客様先に行ったり、管理職クラスの方々とミーティングをする経験が積めます。管理職クラスの方々が裁量するようなことを自分でもまかせてもらえる機会が多く、学びも大きいと思います。この規模感、スピード感で働ける会社は他にはないと私は思います。
[引用元:https://www.accenture.com/jp-ja/careers/life-at-accenture/people-profile/people-taiki-s]
アクセンチュアの求める人物像
アクセンチュアの新卒採用ページには、求める人物像として下記の項目が挙げられています。
- 背伸びをしてでも目標へ手を伸ばさずにはいられない
- 自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
- 常に次のステージを見据え、自らの開拓に貪欲である
- チャレンジに手加減せず、最後までやり遂げる
- 信念を持ち、誠実さを貫ける
- あるべき姿を追求するためには、立場や関係性を超えた主張を厭わない
- 常に既存の概念にとらわれない新しいものを探求している
- 正解がない状況こそ楽しめる
- タフな状況も、周囲を引き込み楽しめる情熱がある
- 多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている
- 互いを生かし合えるチームこそ無限の可能性があると信じる
- 未知の経験や出会いを大切にする
[引用元:https://www.accenture.com/jp-ja/careers/local/students-graduates-dna]
常に前に進み続ける努力ができる人、しっかりと自ら考え臆せず主張ができる人を求めています。先ほどの社風でもお伝えした通り「平等」という点も盛り込まれており、様々なバックグラウンドを持った人たちが自分らしく仕事をやり遂げる環境のなかで周りを大切にしながら自走できる人がマッチしているといえるでしょう。
先輩たちが行った企業研究とそのポイント
アクセンチュアは総合コンサルティングファームであり幅広い業務があります。下記で紹介する先輩は、「コンサル」「SIer」という2つの軸での特徴をしっかり分析したということです。
働き方に関してもプロジェクト毎に変わるという社員の声もありますので、実際にかかわれる領域や仕事の進め方は直接確認できるとより具体的に自分のキャリアもイメージできるようになるので積極的に説明会やOB訪問などに参加していきましょう。
実際に選考通過した先輩の声
アクセンチュアは「コンサルティングファーム」であり、「SIer」でもあると言える会社なので、業界研究・競合研究では上記の2つの業界で調べた。その結果、例えば「コンサル」の中ではITに強みがある企業であること、総合コンサルという位置付けであることがわかる。「SIer」としては、コンサルティングのような上流工程から一貫したシステムの設計が可能であることや、自社内でエンジニアをたくさん雇用している等の強みが見えてきた。このような2つの視点から会社を分析することで、入社後に自分がやりたいことができそうな会社かどうか判断できると思う。
上記の情報はホームページや企業の説明会でも得ることができると思うが、私の場合は主に大学のOBOG説明会で情報収集を行った。(偏差値が高めの大学であれば専用のリクルーターチームが何度も説明会を開催してくれる。)
面接対策「論理的思考力とコミュニケーション力を問われる」
それではここからアクセンチュアの面接を受けた先輩たちの口コミをもとに、面接の傾向と対策を解説していきます。
アクセンチュアの面接の傾向と対策

アクセンチュアの面接は通常、一次面接、最終面接と計2回行われます。面接官はにこやかではないが、圧迫面接ではなく優しい雰囲気で話を聞いてくれるという口コミが多いです。
基本的には一問一答ではなく、話をしっかりと深堀し、思考力や価値観をしっかりと確認するスタイルの面接になります。
面接情報
一次面接 | 最終面接 | |
人数(面接官) | 1人 | 1人 |
人数(学生) | 1人 | 1人 |
所要時間 | 30~60分 | 30分 |
実施場所 | 不明 | 不明 |
面接は基本的には1対1で行われています。2021年卒選考は新型コロナウイルスの影響もあり、Web面接で行われることもありました。
例年、一次面接は一部ケース面接形式で実施されています。その関係もあり、時間は30~60分と人によってバラつきがありますが、最終面接は大体30分程で終了します。
ケース面接は回答内容だけでなく、そのあとのケース問題についてのディスカッションも重要視されているという口コミもありました。論理的思考力をしっかり審査される面接ということでしょう。
2021年卒選考を受けた先輩たちの口コミ
ここからは2021年卒の選考を受けた先輩たちが実際に面接でどんなことを聞かれ回答したのかをみていきます。
2021年卒選考の一次面接
アクセンチュアの一次面接ではケース面接形式の他、通常形式の質問もされます。質問内容は「どうしてこの業界なのか」「どうしてこの職種なのか」という志望動機を所属の学部学科と絡めて質問されることが多いです。
実際に面接で聞かれた質問「なぜテクノロジーに関わりたいのか。」
もともとIT・テクノロジーに興味があったからです。高校の時から文系であったがITへの興味があり、いずれはITに関係する職に就きたいと考えていたため、文系でもITや情報系の知識が学べる今の大学を選びました。大学では情報系の授業をとり、簡単なプログラミングなども学びました。
これまでの自分の経験をもとに話した。面接官からはITの知識を深堀りされ、最近気になるテクノロジーは何か・そのテクノロジーについてどう思うかなどを聞かれた。テクノロジーを具体的に挙げた後、なぜそれに興味を持ったかや今後どのような形で活用されるかという予想などの自分の意見を答えた。面接官と考えが似ていたのもあって、反応は良かったと感じた。
2021年卒選考の最終面接
2021年度の最終面接でも、志望理由を様々な角度で確認されています。最終面接でも面接官が納得するまで深堀されるので、暗記ではなくなぜコンサルなのか、この職種なのかをしっかりと自分の言葉で語ることが大切です
実際に面接で聞かれた質問「理系の大学院生であるが、なぜコンサルタントなのか」
人とコミュニケーションを取る事に重きを置くことを仕事にしたいと考えており、また1つの事を掘り下げるよりも、そこから何かを生み出すような仕事がしたいと考えているからです。研究自体にもとてもやりがいを感じていますが、学生時代のアルバイトやインターンシップの経験から、自分自身の強みは「傾聴力」だと認識し、それを活かせるような仕事に就きたいと考えています。また様々な企業のインターンシップに参加し、そこでのグループワークで何か新しい仕組みを考える事にとても面白さを感じました。研究職として1つのものに向きあい、それを掘り下げりょりも、そこから何かを発展させて生み出すような仕事がしたいと考えているからです。
2020年卒選考を受けた先輩たちの口コミ
続いては2020年卒選考の面接で実際に聞かれた質問をまとめていきます。
2020年卒選考の一次面接
2020年卒のアクセンチュアの一次面接でもケース問題と通常形式の面接がされています。志望理由の他、ガクチカが聞かれることもあったようです。
実際に面接で聞かれた質問「どんな業界を見ていてその中でなぜこの業界を選んだか。」
私は就活の軸としていることが二つあります。一つ目は幅広い業界に触れられるかという点で、二つ目は入社直後から早い成長が求められるかという点です。これらの軸から私はこれまでコンサルティング業界以外にも商社や金融、特に投資銀行部門に興味をもって就職活動をしてきました。ただ、業界研究をしたり実際に説明会などのイベントに参加して社員の方々のお話を聞いたりする中で、商社や投資銀行は組織として大きなことをしているが果たして個人として満足感のある仕事ができるだろうか、大きな組織の歯車になることに終始しないだろうかという疑問が湧きました。そのような経緯がありコンサルティング業界に絞って選考を受けることにしました。
2020年卒選考の最終面接
2020年卒選考の最終面接でも、会社への理解度を通した入社意欲や志望度を問われます。質問だけでなく、逆質問の時間もあるので気になることはピックアップしておきましょう。
実際に面接で聞かれた質問「コンサルは今後どうなっていくと思うか。アクセンチュアは今後どうなっていくと思うか。」
コンサルティング業界は今後、IT技術に精通していることが強く求められると考えます。どの分野においてもこれからはIT技術を避けて通ることはできず、そのためコンサルタントも必然的にIT技術に専念していることが求められると考えます。その点で、アクセンチュアは比較的早いうちからテクノロジーコンサルタントのように特化してIT技術に力を入れており、そこが強みとなっていくと私は考えています。
また、戦略コンサルタントに特化したファームも今後は非常に少数に限られていき、総合コンサルティングファームのようになっていくと考えています。その点においても、ITに強みを持つ総合コンサルティングファームのアクセンチュアは強いと私は考えます。
2019年卒選考を受けた先輩たちの口コミ
続いては2019年卒選考の面接で実際に聞かれた質問をまとめていきます。
2019年卒選考の一次面接
2019年卒選考の一次面接では、ガクチカやインターン経験を聞かれたという口コミがありました。
実際に面接で聞かれた質問「学生時代頑張ったことはなんですか」
大学時代、私はOBOGの代表として高校の吹奏楽部の演奏会で来場者数を300人近く増やすことに挑戦し、結果700人近くのお客様の来場がありました。例年、来場者数が400人から伸び悩んでいました。そこで問題を解決したいと思い、周囲の協力を得ながら5年分、約2000枚のアンケートを世代別に分析、宣伝方法に関しても5年前まで遡りました。その結果、校内のみで紙媒体の宣伝が原因で、中高生の動員数が少ないことが分かりました。そこで私は中高生がよく利用するSNSによる演奏会の宣伝を新たに試み、仲間の協力を仰いで演奏会の様子を頻繁に投稿しました。また、他のOBと共に10か所の中学校に訪問し、校内にポスターを貼ってもらうことを働きかけました。この結果、700人近くのお客様の来場がありました。以上から「周囲と粘り強く努力し続ける姿勢」が成果に繋がると気づけ、成長することができました。
2019年卒選考の最終面接
2019年卒選考の最終面接でも、志望理由を確認される質問が出ています。ここでも、深堀の質問をされてもしっかりと自分の考えを述べることが評価につながるという口コミがありました。コンサルタントとしての素養を試されています。
実際に面接で聞かれた質問「いろいろな業界に関われる仕事をしたいなら、商社ではだめなのか。」
確かに商社という選択肢もあると思います。おっしゃるとおり商社では多種多様な業界との関わりを持つことができると思います。しかし私はコンサルタント職を希望しています。その理由としては、顧客と一緒になって問題解決に向けて考えぬくというコンサルタントの仕事に魅力を感じるからです。顧客は知恵や技術を求めてコンサルタントに仕事を依頼します。そこで私たちコンサルタントが結果を貪欲に追求しながら試行錯誤を繰り返し、定量的に解決策を示すことが必要になります。このように顧客第一に、協働関係を築きながら仕事をすることでやりがいを感じることができると考えます。このような点では商社よりもコンサルタントが私の求めている仕事であると考えます。
アクセンチュアの面接の傾向と対策
ここまで、アクセンチュアの面接の傾向と対策をまとめてきました。
アクセンチュアの面接ではケース面接という特殊な形式もありますが、基本的には論理的思考力や価値観を問う質問が中心です。決して穏やかではないが、話を聞いてくれる姿勢はあるので、どんな質問に対しても自分の考えをしっかりと述べることが内定のポイントとなります。
ここで紹介したのは先輩が投稿してくれた口コミの一部です。更に詳しい口コミもあるので、ぜひ対策として読んでみてくださいね。